2005年12月12日

ホソバトウゲシバ




 ヒノキなどの常緑樹林の下を一面にはう常緑のシダ。
 高さ10〜20cm。葉は細い線形で、茎が数回二又に分かれるので、まるで針葉樹
の幼木のようである。
 胞子のうは、他のシダとは異なり、茎の上部の葉の付け根につく。

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2005年12月04日

ツノハシバミ




 山野向陽地に生える落葉低木。高さ3〜5m。葉は広楕円形で先はとがる。長さ
5〜10cm。縁に鋸歯があり,表面に少し毛がある。早春,葉が出る前に花が咲
く。雄花序は下垂し,長さ3〜7cmで色は赤褐色。果に名のとおりツノがあり,剛
毛のある総苞に包まれ,1ヶ所に1〜3個がつく。中の実を食べるとナッツのよう
な味がする。試食をおすすめするが,剛毛がささると痛いので注意が必要である。

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アカシデ




 山地,丘に生える落葉高木。高さ12m以上になる。雌雄同株。幹は,暗褐色,
なめらかで筋状に隆起がある。葉は小型で互生し,葉柄があり長楕円形。先端が
とがり,縁はぎざぎざになっている。5月頃,葉が出るより先に花が咲く。雄花
は黄褐色で垂れ下がり,雌花は緑色で上向きである。「赤四手」の四手とは,注
連飾りに使う白い和紙で,その垂れ下がった状態が果穂に似ているのでこの名が
ある。赤とは,新芽が紅色をしており秋に葉も紅葉することに由来する。

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2005年12月03日

アオスゲ




 いたる所にみられる最も普通のスゲで、全体が緑色をしているところから、アオスゲの名がある。
 高さは10〜30cm。茎の切り口は三角形。淡緑色の小穂(しょうすい)が2〜5個つく。頂小穂は雄性で線状、側小穂は雌性でラグビーボール状である。
 スゲ属は、日本だけで200種を越す大属である。カヤツリグサ科の中で、果実がつぼ型の果苞に包まれる属は他にないので、属まではすぐわかるが種の見分けはむずかしい。

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メヒシバ




 畑や道ばたに見られる一年草で高さ30〜90cm、葉は線形で薄く淡緑色。葉の
鞘には白く長い毛がある。7〜11月頃、緑色の細い花穂をつける。
 花の茎で引っ切り遊びをすることから“スモートリ”の別名もある。
 「雌日芝(めひしば)」は「雄日芝(おひしば)」に対する呼称。“日芝”と
は日なたに生える芝の意であろう。

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クサソテツ




 やや湿った林下、特に、手入れのゆきとどいた杉林の下などに群生する。
早春の山菜として名の通っているコゴミは、このクサソテツの若芽である。若
芽の先が、くるっと巻いている様子は、ちょうど肩をすぼめて、こごんで
(しゃがんで)いるようであり、これが別名の由来でもある。
 春先は10cmほどであるが、その後ぐんぐん伸び、夏には、大きなものでは1m
にもおよぶ葉を、根元から四方に広げ、ちょうどソテツのようである。鮮やか
な緑色で、特に茎の3本線がよく目立つ。
 秋に、束生した葉の中心から、赤褐色の胞子葉をのばす二葉性で、これは葉
が枯れた後でも残っている。

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カゼクサ




 土手や道ばたなどに生える非常に強い多年草。高さは40〜80cm。茎は多数束
になって大きな株をつくる。葉は硬く、乾けば内側に巻き、鞘は強く二つ折り
となる。花序は多数の紫緑色の小穂(しょうすい)をつける。実は熟すと、裸
になって落ちる。
 晩夏の頃、穂が出て、秋風によくなびく。実に風流な名前である。
 この名は、「風知草(かぜしりぐさ)」の意味である。

<方言>ミチシバ

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アカマツ




 常緑高木。オマツ(雄松)と呼ばれるクロマツより葉が細く柔らかくメマツ
(雌松)ということがある。
樹皮は、幹の上部および枝では赤褐色、下部では暗褐色。亀の甲上の割れ目が
でき鱗状にはげる。枝は年一回輪状に出る。4月に新条の上部に2,3個の紫色
の雌花を、下部に多数の淡黄色の雄花をつけ黄色い花粉を放出する。
 クロマツとの間にいろいろな程度の中間型がある。海岸にはほとんど生えな
いが、松島の松はこのアカマツである。葉は血管壁強化、高血圧、中風の予防
と治療にきく。

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2005年11月25日

ハナイカダ




 葉の真ん中に花がつき実がなるという一風変わった植物。
 高さ1.5m内外の無毛の落葉低木。若枝は緑色で、葉は互生し、長さ
5〜12cm。
 5月、この葉のほぼ中央部に、薄緑の細かい四花弁をチョボチョボと固めて
つける。
 雌雄異株。夏になると雌株に7mmほどの丸い実が1〜3個なり、秋には黒
く熟して目立つ。
 「花筏」は、花や実が葉の上にチョコンと乗った姿を筏に見たてたものである。
 新芽は、油いため、煮物、和えもの、とじものにして食べるとなかなかおい
しい。また、実のある枝は、ときに、茶花として茶席に生ける。 

<別名>ママッコ

木梢もる 岩に濡るるはないかだ 
 花いちりんを さみどりの葉に (高橋蕉雨)

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2005年11月21日

ミズナラ




 山野に生える落葉高木で30m位になる。樹皮は黒褐色で深いたての割れ目が
ある。葉は倒卵形。大量の水分が含まれているのでミズナラという。コナラ
は,葉の裏側が淡緑色で葉柄が短い(0.5cm以下)ことで区別できる。葉の大
きさもコナラが小さくミズナラは大きいので,別名オオナラという。
 花期は5月頃で,秋に長さ2cm程の楕円形のどんぐりをつける。

水楢のいろづく頃はゆたかなる 
葺も恋ほしと入りて来にける(山本友一)

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コナラ




山野に生える落葉高木。高さ15m位。5月ごろ黄褐色の穂花を垂れる。秋に黄褐
色のどんぐりをつけ,形はミズナラより細長く小さい。青葉山には非常に多
く,アカマツとともにいわゆる二次林の主役である。
 しいたけの原木として貴重な木である事はよく知られている。

松の木の幹はくろけれ本滋き 小楢が原に夕あかりあり(土屋文明)

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シラカシ




 暖地の山中に野生する常緑高木。宮城県には分布しないはずであるが、青葉
山には苗木くらいの大きさのものが見られる。たぶん,どこかの庭木の種子
が,鳥などによって運ばれたことによるのだろう。
 光沢のある革質の葉をもち,5月頃花が咲き,堅い褐色の種子(どんぐり)
をつける。材は広く用いられ,果実は食料になる。
 青葉山では,林床にしばしば見られる。

あしびきの山道も知らずにしらがしの
    枝もとをに雪の降ればれば(万葉集)

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イヌブナ




 山地に生える落葉高木。高さ25m。ブナは樹皮が灰白色だが,イヌブナは黒
褐色であり葉も大きい。葉の裏が粉白色で長毛がある。秋になって長毛が残
り,黄色に紅葉する。青葉山に多く見られるが,あまり大きなものはない。一
般にブナよりも低い地帯にある。
 5月頃開花し,雌雄同株。雄花は上を向き,雌花は下を向く。果実の柄は
3〜4cmの
 長さがあまり細かくて毛がない。イヌブナの名はブナより材質が劣るからで
ある。

いぬぶなの老ひし木立ゆ吹きくなり 人の世遠き島山の風 (伊東昌綱)

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ブナ




 東北地方の山林に代表的な落葉高木。大東岳や船形連峰などでは,ひとかか
えもある大木がみられる。青葉山のものは太さ10cm内外と小さい。樹皮が白く
美しいのが特徴である。楕円形の葉には,きれいな平行脈がみられ,裏面に毛
がない。冬芽は,大きく他の樹木との区別が容易である。冬でも葉が落ちず,
くっついている場合が多い。
 ブナ林は,秋に非常にすがすがしい黄色に紅葉し,登山者の目を楽しませて
くれて
いる。

旅人の幹にほりたる文字の痕 
ふかくくぼめりおほきなぶなの木 (藤沢古実)

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ケヤマハンノキ




 山の雑木林に見られる落葉高木で,高さ17mにもなる。樹皮は紫褐色を帯
び,横長の灰色の皮目を生ずる。葉は広楕円形で浅い切れ込みがある。葉長
6〜14cm,幅4〜12cm,葉柄は長さ1.5cm,葉脈は6〜8対で下面に隆起する。早
春,葉が出る前に,雄花序は枝の先に,その下に雌花序がつく。褐色の果実は
卵状長楕円形で秋につく。
 青葉山では,金属博物館へ向かう道路ぞいに見られる。

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アサダ




 山地に生える落葉高木。樹皮は暗灰褐色で,浅く縦裂し,小薄片になり,そ
れがそり返っているので,全体的にボロボロに見える。<別名> ミノカブリ
 葉は狭卵形で先が尖り,重鋸歯がある。長さ5〜13cm,幅3〜5cm。
 果実は楕円形で,長さ13〜17mmの果苞につつまれている。硬い紅褐色の材
は,家具や床板に用いられる。
 青葉山では、コウモリ穴へ向かって降りて行く途中にある。

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サワシバ




 水分に富む沢ぞいの肥沃地に生える落葉高木。高さ12mにもなる。樹皮は緑
色を帯びた灰褐色。浅い菱形の裂け目を生じる。小枝は光沢のある紅褐色。葉
の付け根の形が葉柄を中心にし両者が著しく出ている(ハート)のが本種の特徴
である。葉柄は長さ1〜2cm。花期は4〜5月雌雄別々の尾状花序をつける。花
序の色は,黄緑で「みの虫」のような姿でぶらさがる。

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イヌシデ




 アカシデの仲間でシロシデともいう。雌雄同株。樹皮は暗灰色で雌花の穂
は,今年の枝につき雄花穂は前年の枝につく。アカシデとの違いは,色々ある
ので開花期によく観察すると面白いが,いちばんわかりやすいのは,イヌシデ
の葉には長い軟毛がある点である。また新芽が赤くない。

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ネコヤナギ




 山間の渓流の近くや平野の河川の岸に生え、高さは2m内外。早春に花を咲か
せる。若枝には絹毛が密生するが、後に無毛になる。
 葉は互生で長楕円形。先はとがる。ネコの毛に花穂が似ているからネコヤナ
ギというのだろう。生け花によく用いられる。

<別名>カワヤナギ

猫柳みなわの渦にほほけつつ 
雪解の水のゆるき瀬の音 (松村 泰太郎)

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クサイ




 路傍や山野に生える多年草。茎は高さ30〜50cm、葉は下部に互生し、イネ科
状、細長い線形で幅1mm内外である。6〜9月に、茎頂に葉状の苞葉をつけ、長
短の数本の集散花序をつける。花被片は先が鋭くとがり、4mm内外、淡緑色で
縁は白色膜質になる。
 「草藺(くさい)」と書き、イ(イグサ)と違って葉が目立ち、普通の草の
ようにみえることからこの名がある。
 人の生活に関係あるところに多くみられ、山地の人の踏み跡にも見られるの
オオバコのように繁殖力が強いことを示している。

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タガネソウ




林内に生える多年草で、地下に長い根を横に伸ばす。葉は根生し、幅広く長
楕円形。花期は4〜5月で、小穂(しょうすい)は4〜8個つく。
 春から夏は、他の草本にまぎれてなかなか見つからないが、秋になると落葉
の中でよく目立つ。

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コカンスゲ




 山地の林床に生える多年草。株をつくり走出枝を出して群落をつくる。葉は
常緑で根生し、幅は3〜6mmでざらつく。花期は4〜5月で、4〜15個の穂状の花
をつける。一番上の穂が雄花、それ以下の穂が雌花で、どちらも暗紫褐色。

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カヤツリグサ




 田畑や道ばたに生える一年草。茎の高さ20〜50_p。基部に少数の葉がつく。
花期には秋で茎頂から5〜10個の花序を出し、その先に普通三群に分れた黄褐
色の花穂がつく。
 名は、子どもたちが三角形の茎を両側から裂き、「蚊帳吊り(かやつり)」
遊びをしたところからついた。

暑き日はこちたき草をいとはしみ 蚊帳釣草を活けてみにけり (長塚 節)

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コブナグサ




 他の畦道などいたるところに茂っている。草丈20〜50_pの一年草。9〜11月
に紫色の花穂を茎の頂や上部の葉のわきに付ける。葉の縁に長い毛がある。
 葉の形が小鮒(こぶな)に似ていることからこの名が付いた。八丈島では、
八丈絹の黄色染料として使う。

<別名>カリヤス(茎がやわらかく刈りやすいから)

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ススキ




 山野に生える多年草で、高さ1m内外。9〜10月に穂状の花をつける。地下の
根茎はカゼのときの解熱剤に利用される。ナンバンギセルはこの根に寄生す
る。似たものにオギがあるが、オギは湿地に多く小穂(しょうすい)が2〜3個
いっしょにつく。

<別名>「カヤ」「尾花」で秋の七草の一つ。昔屋根をふくのに使われた。

<花言葉>勢力

荻の花尾花葛花撫子(なでしこ)の花 
 女郎花また藤袴朝顔の花 (山上憶良)

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ケチヂミザサ




 山野の木陰に生える多年草。葉は互生し、質は硬く冬でも枯れない。草丈
30cm内外。
葉がちぢれていて、毛があるのでこの名がある。秋に直立した茎の先に緑色の
花穂をつける。芒(のぎ)は、ねばり気があり、衣服につくととれにくい。

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スズメノヒエ




日当たりのよい草地に生える多年草で草丈40〜90cm。秋の頃3〜5本に枝分れ
している花穂を立てる。花穂には、卵円形で淡緑色の小穂(しょうすい)が
2〜3列にならんでいる。全体に長い軟毛がある。
 スズメノヒエという名は、スズメの食べるような細かいひえという意である。

<方言>カラスのまんま、舌切り

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エノコログサ




 畑や道ばた、土手などいたるところに生える一年草。高さ50〜80cm、節は太
い。花期は8〜11月。昔から「ネコジャラシ」という名で広く親しまれてい
る。この仲間にはキンエノコロ、アキノエノコロなど数種ある。アワもこの仲
間が中国で栽培されたものだと言われている。
 エノコログサは「狗尾(えのこお)草」の意で、穂が犬の尾に似ていること
によるらしい。
<古名>エノコグサ
くさむらのしげみ離れて二三本(ふたみもと) 狗尾草の穂はなびくなり 
(岡 麓)
 

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チカラシバ




 日当たりの良い道ばたにはえる多年草。全体的に粗剛である。根が強くて
ひっぱってもなかなかぬけにくいので、「力芝(ちからしば)」の名が付いた。
また穂の形から猿尾草ともよばれる。
 子供たちがこの草を結んでいたずら遊びをする。

はしり出の堤の下の隠れ水 むきあいなびく猿尾草の穂 (岡 麓)

<方言>みちしば、ちからくさ

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シバ




 芝生をつくるのに用いられる。草丈15〜20cm。宮教大構内に植えられている
のは、コウライシバである。
 日当たりのよい山野や道ばたに生える多年草。茎は強く、長く地面をはう。
花期は5〜6月、茎の頂に短い穂をつける。
 シバの名は「細葉(さいば)」からきているらしい。

夏山の河上青き水の色 ひとつに青き野べの路芝 (藤原定家)

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ニワホコリ




 庭や道ばたなどいたるところに生える緑色の一年草で、草丈8〜25cm。8〜10
月に多数の淡紫色の小穂(しょうすい)をつける。小穂は5〜7個の花からなる。
 庭いちめんに埃(ほこり)のようにちらばって生えることからこの名がついた。
<方言>ゴマクサ(新潟)、ピンピラクサ(伊勢市)

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ヨシ




 世界中に広く分布する多年草。水湿地に群生する。高さ1〜3m、節にはほと
んど毛がない。葉は幅2〜4cmで細長く、秋にススキに似た穂花をひらく。
 以前は「アシ」と呼ばれたが「悪し(あし)」に通ずるというのでヨシと変
えられた(このようなものを忌み言葉という)。「人間は考えるアシである」
(パスカル)のアシもこのヨシのことである。葉を丸めて笛にしたり、成長し
た茎でスダレを作ったり、昔から広く親しまれている草である。

葦辺ゆく鴨の羽交(はがひ)に霜ふりて 寒き夕べは大和し思ほゆ (万葉集
 志貴皇子)

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スズメノカタビラ




 道ばたに生える一〜二年草。秋に発芽し冬を越し春に穂がでる。根元から数
本の茎が立ち、頂上に円錐形の穂が直立する。小穂(しょうすい)は長い卵形
で長さ3〜5mm、3〜6個の小花よりなる。
 葉は線形で毛がなく、なめらかで先はまるい。同属のほかの種とは、茎が
まったくざらつかないことで区別できる。
 この名は、穂の形を雀の帷子(かたびら)にたとえたものである。「スズ
メ」という名は、小さいとか、細かいという意味をもつ。びんぼうぐさと呼ぶ
地域もある。

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カモジグサ




 草原や道ばたによくみられる多年草。茎は高さ50〜100cm。葉は線形、やや
白っぽい緑色で長さ18〜25cmである。
花期は5〜7月、花穂は紫をおびた白緑色で先は垂れ下がる。
 よく似ているアオカモジグサは、花を包む枚の苞葉のうち内側があきらかに
短く、ほとんど同じ長さのカモジグサとこの点で区別できる。
 女の子がこの草で髪結い遊びをしたことから髦(かもじ)(髪の毛のこと)
の名が付いたらしい。
<別名>ひなくさ、へびむぎ
思い出の道みな細しかもじ草 (秋元不死男)

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ヌカボ




山地や道ばたにふつうに生える多年草。高さ40cm〜80cm。葉は長さ10〜15cm
でざらつく。
 花期は5〜6月。小穂(しょうすい)(穂をつくっている花のあつまり)は淡
い緑色で紫色を帯びる。この小穂が糠(ぬか)のように見えることから、この
名が付いたといわれている。
 山地に生えるヤマヌカボは、これより全体的に小さく弱々しい。

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スズメノテッポウ




 田や小川の縁に群生するきわめてふつうな二年草。花期は4〜6月で、花穂は
褐色がかった黄色。
草丈15〜40cm。名の由来は、穂の形をすずめが使うような、てっぽうにみたて
たもの。子供たちは、このすずめのてっぽうの花穂を、葉のさやからひきぬい
て草笛にして遊ぶ。

<別名>ピーピー草、笛草。

<花言葉>遊戯

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スエコザサ




 東北地方に分布する高さ1〜2mの笹。葉はアズマザサに似ているが、縁が裏
面に巻き、縦にナマコ状のしわが出る。葉の両面に毛がある。
 この笹は、牧野富太郎が自分の妻“寿衛子(すえこ)”の名をつけたもので、
昭和2年、仙台市郊外で発見された。

世の中のあらんかぎりやすえ子笹(牧野富太郎)

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アズマザサ




 山野にはえる常緑の笹。地下茎は地中を横にはう。草丈は40〜100m、葉は
3〜5枚が枝先につき、うすい革質、裏に細毛がある。冬には葉の縁が多少白っ
ぽくなる。
 「東笹(あずまざさ)」の意で、関東地方で初めて採集されたため、この名
がついた。
 青葉山には、アズマザサの他に、アズマネザサ、スズタケ、スエコザサなど
の笹がみられる。

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アズマネザサ




 丘陵地や川岸ぞいにはえる笹で、高さ1〜2.5m。根茎は地中を横にはう。節・
枝・葉には毛がない。
 「東根笹(あずまねざさ)」の意で、関西に分布するネザサに対して、東日
本に普通に見られるので、この名がついたらしい。

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ガマ




 池や川の縁などに生える多年草。地下茎は太く横にはう。草丈は1.5〜2m。
葉は線形で
 0.5〜1.5mになり、下部は長い鞘となって茎をつつむ。6〜8月に茎の頂に肉
穂状花序をつける。
 花粉は漢方で蒲黄といって傷薬とした。「因幡の白兎」で赤むけの白兎がく
るまったのは穂綿(雌花が熟して子房の柄にある毛がひろがったもの)ではな
く、止血効果のあるこの花粉であったかもしれない。

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ヒノキ




 山地に自生し、また広く植林されている常緑高木。高さ30〜40m、直径1〜2m
にもなる。雌雄同株。葉は鱗片状で先はとがらない。4月に花が開く。
 果実は球形で直径0.8〜1cm。材は良質で建材、家具材として使われている。
 名前は「火の木」の意味で、大昔の人がこの木をこすりあわせて火を起こし
たことからきている。  

<別名>ヒバ

檜の若葉 萌えたり萌黄の色 照りゆらぎつつ束の間に沈む(尾山篤二郎) 

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スギ




 高さ50mにも達する常緑高木で、日本の樹木中最大になる。樹皮は赤褐色で
縦に長く裂け、繊維質で細長くはげる。雌雄同株で花は春早く咲き、雄花は径
5〜6mmの緑色でほとんど球形、雌花は楕円球形で淡黄色である。この花粉は、
しばしば花粉症の原因となる。
 日本特産で、日本の最も重要な造林樹種である。材は軽軟かつ粗く、建築用
材、家具から割箸まであらゆる用途に使われる。

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モミ




 コウモリ穴一帯のコナラクリ林を歩くと、びっくりするような大木に出合
うことがある。これがモミである。雄雌同株の常緑高木で葉は密に互生し、2
列に並んでいる。若木の葉先は、二又で鋭く尖っているが、成長するにつれ丸
くなる。仙台付近は北限に近く、大雪が降った後にはその重みで幹の途中から
折れているものが目立つ。青葉山の極生相(クライマックス)の植物で、東北
大学理学部植物園のモミ林は、国の天然記念物に指定されている。

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カヤ




葉が偏平、線形の木は青葉山に2種類ある。モミカヤである。その葉先が2
つに分かれているのがモミ、1つなのがカヤである。カヤは青葉山にあまりな
く、みな5m以内の小さな木で、ほとんど目立たない。常緑高木で雌雄異株。実
はそのまま食べられるほか、油を絞り蛔虫や十二指腸虫等の駆除としても使わ
れる。材は、基盤、将棋盤、風呂桶などに利用される。

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シシガシラ




 葉がクシの葉のように細かく切れて放射状に群出する常緑性の日本特性のシ
ダ。雑木林や、針葉樹林の中に点在する。
 二葉性で30cmほどの、つやのない切れこみのまばらな葉で冬を越し、5月ご
ろ、その中心から、茎の赤味がかった、明るい緑色の、背の高い胞子葉をのばす。
 名は、草の姿を、シシ舞に用いるシシ頭に見たてたもの。また、赤味がかっ
た若葉をムカデに見たて、ムカデグサの別名もある。

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シケシダ




 名前は、湿地に生えるシダを意味し、青葉山では広範囲に見られる一般的な
シダ。特に沢沿いの肥沃な所に多い。
 葉は一回羽状複葉で、長さ20〜30cm、羽片には短い柄があり、細かい鋸歯が
ある。茎には淡褐色の鱗片が散在する。
 茎が1本ずつ立ちあがることと、羽片の形が特徴的である。

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投稿者 aobayama : 11:52 | トラックバック (9)

ミゾシダ




 溝のような湿った所に多く生えることからの名前で、青葉山で見られるシダ
の中でも、特に湿った所を好む種類であり、かつ、多く見られるシダである。
 葉は全体に毛が多く、色はそれほどさえないものである。羽片は10〜15対あ
り、裂片は楕円形で、先が鈍い。大きさは普通20cm程であるが、生育環境に
よって、かなりの差が出る。
 この種の最大の特徴は、葉の裏側につく胞子嚢群が、一般のシダのような円
形ではなく、線状で、葉脈に沿って長くつくことである。

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投稿者 aobayama : 11:51 | トラックバック (0)

ジュウモンジシダ




 葉の形が十文字の形をしたシダ。
 長さ20〜50cmほどの葉が、根元から数本群出する。
 葉は一回羽状に裂けるので、全体の形が十の字形になる。それぞれの羽片は
左右対称ではなく、鎌形にまがる。
 また、葉の形を、鐘をたたくT字形の棒である撞木(しゅもく)に見たて、
シュモクシダの別名もある。

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投稿者 aobayama : 11:49 | トラックバック (6)

クジャクシダ




 葉が扇形に広がり、クジャクの尾の形をしているシダ。柄は、30cm〜50cm、
黒紫色で光沢があり、質は堅いが、もろく、折れやすい。
 形が面白く、若葉は赤味を帯び美しいので、庭に植えられることもある。
 なお、観葉植物のアジアンタムと呼ばれているものは、本種にごく近い種で
ある。

<花言葉>クロガネシダ。

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投稿者 aobayama : 11:46 | トラックバック (1)

ワラビ




 シダの中でも、日当たりの良い乾いた所を好み、よく見られる植物である。
若芽は昔からよく食用にされるが、夏には1m以上にもなり、茎も硬く、にぎり
こぶしのような春先のころからは想像もつかない。
 シダの中には、一葉性のものと二葉性のものがあるが、ワラビは一葉性の代
表的なものであり、胞子を作り出すためだけの特別な葉はなく、成長した葉の
裏側に胞子嚢をつける。

<花言葉>不思議

足柄の山に手を出す蕨かな(也有)

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投稿者 aobayama : 11:46 | トラックバック (1)

スギナ




 春早く、ツクシで一面におおわれていた所が、季節が過ぎるにつれて、いつ
の間にか形も大きさも全くちがったスギナに置きかわってしまう。まるでこの
2つの植物は、全く別の植物のようである。しかし、ツクシは、スギナの子孫
を増やすための胞子を作る部分であり、地下茎はつながっていて、地中を縦横
に走っている。
 特にアルカリ性の土地で勢いの弱い植物であり、コンクリートの多い街中に
は少ない。逆に、火山灰地や、ひらかれたばかりの宅地に多い。
 全体が円錐形で、ちょうど杉の木の様であることから「スギナ」の名があ
る。また、子供が、節を一担はずし、つなぎ目をあてる遊びを思いつくよう
に、節が多い。このために「接ぎ菜(つぎな)」と呼ばれたともいわれている。

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投稿者 aobayama : 11:43 | トラックバック (0)

フユノハナワラビ




 日当たりのよい草地、土手などに生える常緑のシダ。9月ごろ芽を出し、他
の植物が枯れてしまう冬の間に生活する。
 栄養葉は10cmほどで、地面近くで分枝するが、胞子葉は、それよりはるかに
高く直立し、高さ40cmほどにもなる。この胞子葉を、「花ワラビ」と呼んだこ
とが名の由来らしい。
 冬の間、緑のとぼしい枯野に見られるので、よく盆栽に用いられる。

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投稿者 aobayama : 11:43 | トラックバック (58)

ゼンマイ




 低地から山地にかけての開けた場所、または半日陰の湿った場所に生えるシ
ダ植物。二葉性であり、胞子葉が先に出、遅れて栄養葉が出る。栄養葉は成長
すると高さ1m前後にもなり、二回羽状に分かれる。葉の緑の鋸が細かく目立た
ないことで他のシダと見分けられる。
 赤味を帯びた幼葉は、こぶし状に丸く巻き、白い綿毛をかぶっている。昔、
この綿を集めて「ゼンマイ布」が織られた。名は「銭巻」の意味で、幼葉の
形・色を昔の貨幣(鉄製銭)にたとえたもの。時計の・ぜんまい・はこの植物
から連想され名づけられたものと思われる。
 綿をとった若芽をゆでてあく抜きし、天日で干し、それをもどして煮つけな
どにする。
<花言葉>夢想、魅惑、幻想
ぜんまいが突きやぶり出でし庭土は 春早くして固くかはける(小宮良太郎)

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投稿者 aobayama : 11:43 | トラックバック (1)

2005年11月15日

ハナイカダ




 

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撮影日時: 2004/06/21 11:41:57
場所(WGS84): 北緯38度15分44.88秒 東経140度49分46.38秒 標高128m
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投稿者 aobayama : 19:14 | トラックバック (0)

アカマツ



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撮影日時: 2005/05/17 12:07:59
場所(WGS84): 北緯38度15分43.44秒 東経140度50分02.22秒 標高145m
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2005年11月08日

ハナイカダ




 

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撮影日時: 2005/07/16 09:48:35
場所(WGS84): 北緯38度15分44.70秒 東経140度49分47.82秒 標高155m
青葉山地図: ラージサイズ(PC用) スモールサイズ(携帯用)
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投稿者 aobayama : 19:25 | トラックバック (0)

ハナイカダ




 

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撮影日時: 2005/07/16 09:48:31
場所(WGS84): 北緯38度15分44.70秒 東経140度49分47.76秒 標高155m
青葉山地図: ラージサイズ(PC用) スモールサイズ(携帯用)
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